【ニコ生ルール】ニコニコ超会議2012【草案】の解釈について

先日、【ニコ生ルール】ニコニコ超会議2012【草案】についてのレポートを公開しましたが、
この草案について、ありらいおんさんが異なる解釈をアップされていました。
http://nicovideo.g.hatena.ne.jp/myrmecoleon/20120110/1326208817
私の方でも解釈をご説明したいと思います。

説明するに当たり、ありらいおんさんの草案のリライトをお借りいたします。
草案原文は→http://blog.nicovideo.jp/niconews/2012/01/028644.html

  • ニコニコ超会議内ではニコニコ生放送(ニコ生)が可能である。
    • このニコ生をおこなう主体を以下「生放送者」と呼ぶ。
    • ニコ生以外のネット配信は禁止である。
  • 生放送者は生放送するエリアにおいて以下のいずれかに属する。
    • その展示ブースの出展者
    • その展示ブースの非出展者
      • あるブースの出展者は他のブースにおいては非出展者である。
  • 会場内のエリアには以下がある。
    • 展示ブース……任意の出展者が存在する区画。
    • 共用エリア……出展者が存在しない区画。通路等。
    • 特に指定された生放送禁止エリア……「いかなる理由に置いても生放送を行うことはできません。」のエリア。
    • 特に指定された生放送エリア……「生放送は誰でも自由に行うことが可能」のエリア。
    • 特に禁止とも可能とも指定されてないエリアのうち,出展者が存在するのが展示ブース,存在しないのが共用エリアになり,いずれでもないエリアは存在しないものとする。
  • すべての生放送者は以下を守る。
    • ニコニコ生放送ガイドラインを守る
      • 特に「他人を撮影する場合は事前に許可を得ること」。
    • 超会議での生放送ルール(エリアごとの制限等)を守る。
  • 任意の生放送者?は以下をおこなう必要がある
    • 事前または会場での当日申請を行う
    • 同意書にサインする
    • 生放送についての諸注意の説明を受ける
    • 放送中は必ず生放送ゼッケンを着用する

相違が生まれたのは「誰でも自由に」の部分と「展示ブース」の部分の解釈です。
まずは「誰でも自由に」の解釈から。

「誰でも自由に」の記述は、過去のボカフェス・例大祭におけるルールでも記されておらず、
http://info.nicovideo.jp/vocafes/
仮にこの自由の文言が登録の上で、と解釈するなら、これまでのボカフェス・例大祭と同様に、
ニコニコ超会議でのニコ生は登録制です」と明確に記した方がスッキリすると思います。
この事から、運営側が意図を持って「自由」と記述してると解釈し、自由に=登録不要と判断しました。
なので
>なお,自分は最後の項目は「任意の生放送者」でなく「すべての生放送者」の条件と認識しています。
「全ての生放送者」とすると、全配信者が事前に登録をしゼッケンを付けなければならない、
という意味になるので、前の項目で「誰でも自由に」と注釈を書くのが不自然になります。

ただ、エリアだと不自然ですが、ブースならブース利用の申込で申請を代替できる、
と考える事もできるので、この部分は情報開示を待つしかないでしょう。


次に、展示ブースの解釈です。

自分の場合は、展示ブースの解釈に違いがあります。
「自分のブース内」は、エリアを問わず出展者に割り当てられたブースの内側部分、
「会場内の各展示ブース」は、コミケの企業ブースのような「エリア」を指すものと考え、
エリアを問わず存在する個々のブースは、単にブースで呼ぶのではないかと解釈しました。

要は、ブースそのものはどのエリアにも、生放送禁止エリアにも存在する事を意味します
例を挙げると、生放送禁止エリアのブース内にステージがあり、声優のイベントが行われるケース、
こうした場合でも、出展者がニコ生配信を行うのは十分有り得ます。
未公開アニメを上映しているような撮影NGのブースなら、生放送禁止エリアに置くでしょうし、
そこで配信を行えるのはそのブースの出展者だけなので、指摘された問題は起こらないと考えられます。

この上で、会場内のエリア分けは単純にニコ生ルール上での撮影区分と解釈し、

生放送エリア … 「生放送は誰でも自由に行うことが可能」なエリア
  展示ブース  … 「生放送は申請を行う必要がある」エリア
共用エリア  … 「生放送は申請を行う必要がある」エリア
生放送禁止エリア…「いかなる理由に置いても(来場者が)生放送を行う事が出来ない」エリア

そして、各エリアにそれぞれ特化した専門の出展ブースがあると考えたほうが自然でしょう。

過去の例で企業ブースがエリア扱いで記述されてる事と、後述のボーマスにおける扱いも考えると、
「展示ブース」と「個々のブース」の使い分けは、区別して考えた方が妥当かなと考えます。

この部分はやはり超会議サイドの記述に問題がありますね。

個人的には、設定される生放送エリアは、超会金のオブジェや落書きボードがあったりして、
周囲に影響が無くニコ生以外にも記念撮影などで使うためのスペースになると思ってます。


この点を踏まえ、私の解釈を詳しくご説明いたします。

まずは展示ブースでの配信について

>自分は「出展者は原則として自分のブース内での生放送を自由に行うことが可能」は“申請なしに行える”ではなく,
>“申請した上で他者の許諾を得ずにニコ生を行える”という意図と解釈した。
>このため,展示ブース内では申請のほかに展示者の許諾が不可欠になる,と認識した方が妥当。

これについては前例があり、例大祭および例大祭SPでは、企業ブースがニコ生可能エリアとして、
設定されており、生主による企業ブース撮影も出来ました。
この例から、出展各社は「ニコ生で撮影される事を前提にした展示」をしていると考えました。
すなわち、展示者の許諾は出展した時点で原則撮影OKと解釈しました(禁止エリア内のブースは除く)
例大祭の場合は単独ジャンルと言う事もあり、版権管理がスムーズだったのかもしれませんが、
超会議においても、多くの生主に対応する手間を考えれば撮影前提の展示をした方が効率的でしょう。

運用上は原則OKと解釈してますが、礼儀として「撮影していいですか?」と声をかけるのは必要です。
大事な事なので補足しておきます。

次に

出展者が行うニコ生は、原則自分のブース内だけで行い、他のブースを映さない事が条件と解釈しました。
(ポスターや垂れ幕をバックに商品紹介といったもの)
その断り書きとして「周囲に迷惑をかけないこと」が書かれていると思われます。

出展者が自分のブース外で配信する場合は、当然登録をしてゼッケンを付ける必要があると考えられます。
一旦自ブースの外に出れば、その時点で非出展者になるのはご指摘の通りです。

ただし、「自ブース内」の範囲が不透明なので、懸念材料として指摘しました。
自ブースを遠景で撮るために通路に出るのはOKか?ブース周辺の来場者への取材はOKか?等、
そういったケースでは、出展者が撮ってるのかどうかはゼッケンを付けない限り区別できません。


次に、出展者側の配信について

出展者は「申請」は不要である
生放送禁止エリアであっても出展者は放送可能である

とありますが、この部分に関しては根拠があり、超ボーマス20のサークル募集要項の中に、
「来場者によるユーザー生放送は禁止」
「自分のサークルスペースにおいては周囲に配慮すればニコ生可能」との記述があります。
http://ketto.com/tvm/tvm20circle.htm

これはあくまでボーマス側の記述なので、超会議と同じルールで定められてるかは不明ですが、
企画者側で独自に禁止エリアを定めるのは混乱を招くので、企画側は原則超会議のエリア区分に従う、
つまりボーマス会場内は生放送禁止エリアと考えるのが妥当だと思われます。
そして生放送禁止エリアの中でも、サークルスペース内であればニコ生配信がOKとなれば、
現時点ではサークル参加者=出展者と考えるのが自然でしょう。

なので
>このガイドラインにおける「出展者」が,超会議自体に名前をもってブースを出す出展者(ボーマス・ニコつく・ニコニコ学会?
>・超パーティ?)のレベルなのか,それぞれに参加する出展者(ボーマス・ニコつくのサークル参加者,ニコニコ学会の発表者,
>超パーティ等の出演者)のレベルまで含めるのか,
この場合、出展者はサークル参加者も含める、つまり後者と判断しました。

今後の状況次第では変更も在り得る(サークル参加者を出展者と見なさない)事も補足しておきます。

最後に
【ニコ生ルール】ニコニコ超会議2012【草案】
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2012/01/028644.html
そのものの解釈についてご説明いたします。

この草案については、ありらいおんさんの指摘通り、どちらの方にも解釈できてしまう内容です、
来場者側向けの内容であれ出展者向けの内容であれ、回答次第では大きく変わってしまいます。
早急に超会議サイドの説明、できるのであれば15日の新サービス発表会で説明を頂く必要があります。

自分の場合は、大多数の生主が関わるであろう来場者寄りの草案と考えました。
その上で、原則OKを基礎にし、下の条に行くほど禁止事項を増やし縛っていく方向と解釈しました。

つまり
全ての人が生放送できる、という原則を基礎とした上で、
一番上に、生放送を行う全ての人が守る大原則としてニコ生のガイドラインが来て、
次に出展者、その下にその他の人(来場者)の配信ルールが書かれている、と解釈しました。

そして、上の条から下の条への規制はあるが、下から上へのオーバーライドは無い、と考えました。
となれば、生放送禁止エリア内ブースでのニコ生配信がOK、とも解釈でき、
現在超ボーマスサイトで示されてるルールとの整合性も取れます。
そして、最初に書いた「自由」の意図を見て総合的に判断し、オーバーライドの部分はこう判断しました。


以上が、私の草案に関する解釈とさせていただきます。
解釈の判断は読んでいる皆さんに委ね、そして超会議サイドの情報開示を待ちたいと思います。

会場外配信については後編で詳しく書く予定ですので、もうしばらくお待ちください。
ひとまずここでご回答とさせていただきます。
そして、記述不足で不安を与えた事をについてお詫びいたします。

引き続き、後編公開までもうしばらくお待ち下さい。