「来場の手引き」制作におけるポイント

「来場の手引き」制作はこの3点を踏まえた上で進めていきます。

  • 特定サービスのユーザーが絶対悪、とは決め付けない。
  • 超会議サイドの決めたルールが絶対
  • 来場者が悪い、主催者が悪い、とかの原因追求は考えない。

と書くとなんだかなぁ・・・と思ってしまう人もいるかもしれないのでご説明。

まず一つ目から
・ 特定サービスのユーザーが絶対悪、とは決め付けない。

ニコニコ超会議を開催する上で、現在最も懸念されているのは「ユーザーニコ生」です。
ケットコム超ボーマス20のサイトで「超会議はユーザーニコ生あり」の記載があった事で、
Twitter上ではニコ生による影響を不安視するツイートが多数上がりました。

ここに書くまでもないですが、現状ニコニコ生放送はニコ動よりも集客力があるコンテンツです。
当然ながら、ニコ生にまつわる事件報道も増えています。

生放送でリストカット 視聴者は騒然、原因はいったい!?
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1125&f=national_1125_009.shtml

ニコニコ生放送」始まって以来の大事件 家の中で花火、パトカーと消防車来た
http://www.j-cast.com/2011/06/06097676.html?p=all

などがマスコミに取り上げられていますし、表になってない事件も多いようです。
(加えて出会い系だエロ配信だJCJKが夜中までみたいな事もいっぱいありますが長いので割愛)

ですが、ニコ生ユーザーの大半は適正に配信していると思います、ていうか配信しています!
"描いてみた"を配信したり、スポーツや演奏を配信、DJリクエストに動画紹介、
またある時は車載で風景を流し魅力を配信する、等々・・・
場合によっては、ニコ動以上の魅力を引き出すサービスである事は言うまでもありません。
超会議でのニコ生解禁も、そうしたユーザーを前提にして決まったものであると考えられます。

が、そうした優良ユーザー・優良番組はニコ動ユーザーに知られる事が少ない(目立たない)ので、
「事件や出会い系ばかりが横行するニコ生」がイメージになってしまっているのです。

そうした事実を考慮した上で・・・、

非難されるのは「迷惑行為」「迷惑行為をするユーザー」であって、ニコ生そのものではない。
この事を真っ先に理解しなければなりません。
(サービスそのものの問題点、危険性もあるが、ユーザーの対応で回避できるならまずはそれを求める)

適正に配信している生主も、迷惑行為をする生主と同類に扱われるのは不本意でしょうし、
ルールを守った上で超会議の魅力を発信したいと考える生主も多いでしょう。
ユーザー主体と謳う超会議で、そうした優良生主が歓迎されるべきなのは言うまでもありません。

(配信行為そのものの危険性については別記事に記載します)

次に
・ 超会議の運営が決めたルールが絶対

超会議はユーザー主体のフェスと公言していますが、実際に主催するのはニコニコ動画という企業です。
ニワンゴなのかドワンゴなのかその辺はまだ不明)
最終的に来場ルールを決めるのはニコ動サイドであり、来場者はそれに従わなければなりません。
「ユーザーイベントなのにユーザーが決めたルールじゃない!納得できない!だから守らなくても良い!」
というものではありません。

ニコ動サイドもニコニコ大会議NICONICO D@NCE M@STERといったイベントを手がけてますし、
そうした豊富な実績・経験を踏まえた上で超会議を企画し、運営計画を練っている・・・と思います。
今後出展を発表するであろう企業(現時点ではCOSPAが表明)も、各自のノウハウを持ってるでしょう。

以上の観点から、さすがの運営もユーザーを困らせるためにルールを決めるなんて事はしないでしょう。
むしろユーザーのためにルールを作ってるんだ。って事を前提にします。納得できなくても前提にします。
(考えた結果逆にユーザーを困らせたってのは何度もありますが)

ですが、超会議サイドの言う事をそのまま書き写すだけでは何の意味もないので、
この企画では、超会議のルールに加え日本各地で行われているイベントルールの情報も交え、
「超会議ルール+自主的に守ってほしいルール」という形での公開を目指します。

* ルール提案も同時に行いますが、通る可能性は低いと考えたほうがいいです。

最後に
・ 来場者が悪い、主催者が悪い、とかの原因追求は考えない。

というのも、「マナーが悪いのは来る奴がお客様気分だからだ」「運営が決めたルールが無茶苦茶だから」
といった、不徹底の原因をどこかに求めてしまう傾向があるからです。

原因を求めるのも大事ですが、一番大切なのは「その場でルールを守ってもらえるか?」です。
単純な話、ルールを知らない人がいればその場の誰かが教えればいい、誰かがいなければ自分が教えればいい事です。
後でぼやいても当事者に聞こえなければ反省も勉強もしないし、注意されなきゃ何やってもOKと思われるかもしれません。

理想論に聞こえるかもしれませんが、その理想を継続してるのがコミケ参加者です(俗に言う"訓練された")
継続的にルール・マナーを啓発し参加者に伝え続ける事で、コミケと言うイベントの秩序を保ち続けています。

もちろん、ルール徹底にしっかり対応できない運営側も批判されなければなりません。
ユーザーの皆さんも、何かあったらぼやくだけでなくしっかりクレームを入れましょう。

以上、この3点を踏まえて企画を進めてまいります。